国際郵便の送料申告って、地味にややこしいですよね。あなたがいま困っているのは、関税や消費税の計算で送料が含まれるのか、課税価格はどう考えるのか、そして税関申告で送料をどこに書くのか…このあたりだと思います。
特に、税関告知書(CN22・CN23)やインボイスの書き方、通関電子データ(EAD)での記載、HSコードの入力、20万円超えの申告項目、送料無料や送料込みの扱い、課税通知書が来たときの対応まで、ひとつでも抜けると通関で止まりやすいです。ここ、気になりますよね。
私はAmazonマーケットプレイスで出品しつつ日本から海外発送もやっているので、実務として「何を残して」「どう申告すると止まりにくいか」を、このページにまとめます。とはいえ制度や運用は国・時期で変わるので、正確な情報は税関や日本郵便などの公式サイトも必ず確認してくださいね。
- 送料が課税価格に入る場面と考え方
- 送料証明として通る資料の作り方
- 送料無料や送料込みの申告ミス回避
- CN22/CN23・インボイス・EADの実務
国際郵便の送料申告が必要な理由
ここでは、国際郵便で送料申告が重要になる理由を「日本に届く(輸入)」と「日本から送る(輸出)」の視点で整理します。送料って、支払った本人は分かってても、第三者(税関・郵便事業者)が見たときに「確定できない」ことが多いんですよ。まず土台を押さえると、書類の書き方が一気にラクになります。
課税価格は商品代と送料
まず結論からいくと、日本に届く国際郵便(輸入)では、基本的に課税価格(関税や消費税などの計算の土台)は商品代だけでなく送料(運送費)や保険料も含めて考えることが多いです。だから税関側が「送料の根拠」を確認できないと、課税価格が確定できず、そこで止まりやすくなります。あなたが「商品代は分かるのに、なんで止まるの?」ってなってるなら、だいたいここが原因です。
輸入で混乱しがちな「2つの計算」を分ける
ややこしいのが、輸入だと「商品代+送料+保険料」の話と、個人使用目的で案内される「海外小売価格×0.6」の話が、ネット上でごちゃ混ぜになりがちな点です。私は実務では、ここを同じ文章の中で混ぜないようにしています。理由は単純で、混ぜると自分でも説明が崩れるから。まずは「この荷物は個人使用?商用?(転売・業務用?)」を切り分けて、必要な根拠資料の型も分けるのが早いです。
税関から送料の根拠を求められたら、まず「明細で送料が分かる状態」に戻すのが最短です。価格を言い切るより、根拠資料を出したほうが話が早いことが多いです。
送料が不明になりやすい典型パターン
税関や郵便事業者が困るのは「送料が実質0円なのか」「商品価格に内包されているのか」「複数口の送料をどう分けるのか」が見えないときです。たとえば、送料無料、クーポンで送料相殺、同梱で送料が一本化、会員特典で送料ディスカウント、こういうのって買った側は納得できても、明細の見え方がバラバラです。だから私は、明細の見え方に合わせて説明も一貫させます。ここをブレさせると照会が増えます。
申告パターン別の考え方(目安)
| 注文の表示 | 申告の基本 | 残しておく根拠 |
|---|---|---|
| 商品代+送料が別表示 | 商品代と送料を分けて説明 | 注文確認画面(内訳) |
| 送料無料(送料0円表記) | 送料0円として一貫 | 送料0円が見える明細 |
| 送料込み価格 | 商品価格に内包の説明 | 送料込みの記載があるページ |
| クーポンで送料相殺 | 値引きと送料の関係を説明 | 割引明細(クーポン欄) |
※実際の課税・必要書類は状況で変わるので、最終判断は税関・通関業者等に確認してください。
輸出(日本→海外)でも「送料は分けておく」が正解になりやすい
あと、海外発送(輸出)でも「相手国の課税価格」の考え方があるので、私はインボイスで送料(Shipping/Freight)を分けて書ける形に寄せています。国によっては輸入地までの運送費をcustoms valueに入れるガイドが明示されていたり、逆に扱いが違う国があったりします。相手国ルールまで完璧に当てに行くのは現実的に難しいので、まずは「分解できる明細」を作っておくのが安全策かなと思います。
私がいつも意識しているゴール
| 誰が見るか | 見たいポイント | こちらの準備 |
|---|---|---|
| 日本の税関(輸入) | 課税価格の根拠(送料含む) | 内訳が1枚で読める明細 |
| 相手国税関(輸出) | 取引額・品名の具体性 | インボイス+HSコード |
| 日本郵便・交換局 | 書類とデータの整合 | EAD・ラベルの不備防止 |
ここまでが土台です。次からは「実際に何を出すと通るのか」に寄せていきます。
送料証明に使う注文確認
税関や配送事業者から「送料を証明してください」と言われたとき、私が最優先で出すのは注文確認画面(商品代・送料・割引・合計が同一画面)です。これが一番スムーズです。逆に言うと、ここが出せないと面倒になります。だって、支払い金額(合計)が分かっても、送料が内訳で分からないと「課税価格の中身」を説明できないからです。ここ、気になりますよね。
私が用意する“送料証明セット”
- 注文確認画面(内訳が全部出ているスクショ or PDF)
- 決済明細(カード、PayPalなど)
- 販売者発行のインボイス/レシート(Shipping/Freightの行があると強い)
「スクショ1枚」を強くするコツ
ポイントは、「第三者が見て送料が特定できる」状態にすることです。スクショでOKなことも多いんですが、文字が切れていたり、通貨が分からなかったり、割引が反映されていない画面だと二度手間になります。私はスクショを撮るとき、次の項目が入ってるかをチェックしてます。
- 注文日(いつ買ったか)
- 注文番号(照合用)
- 商品名と数量(ざっくりでも可、ただし曖昧すぎない)
- 商品代・送料・割引・税(ある場合)・合計の内訳
- 通貨(USD/EUR/GBPなど)
個人情報は「消しすぎない」
実務として大事なのが、個人情報の扱いです。カード番号や住所などは当然隠してOKですが、隠しすぎて「誰の何の注文か」が分からないと意味がないです。私は、名前の一部・住所の一部はマスクしつつ、注文番号や金額は消しません。提出先が求めているのは本人確認というより、課税価格の根拠(内訳)だからです。
提出先ごとに求められやすい資料(体感)
| 提出先 | よく求められるもの | 通りやすい形 |
|---|---|---|
| 日本郵便・交換局 | 内訳が分かる注文確認 | 1枚で内訳と合計が読める |
| 税関(照会) | 価格資料+送料の根拠 | 注文確認+決済明細のセット |
| 相手国側(輸出) | インボイス | 送料・割引が別行で分解 |
※あくまで私の経験則です。実際は案件や国で変わります。
Amazonでの海外発送だと、注文画面と決済の関係が少し分かりにくいケースもあります。そういうときは、私は「注文番号」「購入日」「合計金額」「送料がわかる内訳」を同時に出せる形に整えてから提出します。提出先により形式が違うので、まず相手が求めている情報(送料の金額なのか、送料0円の根拠なのか)を読み違えないのが大事です。
ここでの金額や作法は、あくまで一般的な目安です。制度や運用は変更されることがあるので、正確な情報は税関・日本郵便などの公式案内をご確認ください。迷う場合は通関業者など専門家への相談もおすすめです。
送料無料や送料込みの申告
一番トラブルになりやすいのが、送料無料と送料込みです。見た目は似てるんですが、税関の人が見たときに「送料がゼロなの?商品価格に内包なの?」が分からないと照会が飛びやすいです。で、照会が来ると返信の手間が増えて、配達が遅れて、最悪返送…って流れになりがちです。ここ、気になりますよね。
送料無料(送料0円表示)のとき
明細に送料0円と出ているなら、私は送料0円として申告し、送料0円が確認できる画面を添付します。ここで「送料はかかったけど、相手が負担した」みたいな話を混ぜると、説明が長くなって逆に止まることがあります。大事なのは、明細と申告のストーリーを一致させることです。
送料込み価格のとき
送料込みの場合は、「商品価格に送料が含まれている」ことが読み取れる根拠を用意します。販売ページに「Shipping included」などの表示があるならそのページ、注文確認に送料欄がなく「合計=商品代」になっているならその画面、という感じです。私は「送料欄がない」注文は、後から聞かれたときに詰まりやすいので、販売ページ(送料込みの文言)が見える状態も一緒に保存しがちです。
同梱・まとめ買いで送料が1本化
同梱で送料が一つにまとまっていると、品目ごとに按分が必要になる場面があります。私は「重量比」か「価格比」のどちらかで按分ルールを固定して、説明できるようにしています。毎回ルールが変わると、後から自分が困るんですよね。特に返品や返金、保険請求が絡むと、按分の説明ができないと揉めます。
クーポンで送料相殺(地味に多い)
「送料○○円」と表示されているのに、クーポンで実質0円になっているケースもあります。この場合は、送料欄だけ切り抜くと誤解されます。私は、割引が送料に適用されているのが分かる画面(割引の内訳)を必ず含めます。見せ方としては、「送料」「割引」「合計」が同じ画面にあるのがベストです。
送料無料・送料込みの事故を減らすチェック表
| ケース | 申告の言い方 | 必ず残す根拠 |
|---|---|---|
| 送料無料(送料0円) | 送料0円として申告 | 送料0円の明細 |
| 送料込み価格 | 商品価格に内包 | 送料込みの表記 |
| 同梱で送料一本化 | 按分ルールで説明 | 按分の計算メモ |
| クーポンで送料相殺 | 割引と送料の関係を提示 | 割引内訳の画面 |
送料の扱いは国や運送条件で変わることがあります。断定ではなく「明細の表記に合わせて一貫させる」ことを優先し、最終判断は公式案内の確認や専門家相談で詰めてください。
課税通知書で送料を確認
課税通知書が来たり、税関から照会が入ったりするタイミングって、だいたい「送料が読み取れない」「品名が曖昧」「価格が不自然(0円や極端な安値)」のどれかが引き金になっていることが多いです。で、ここで焦って長文の説明文を書いても、通関は基本“書類ゲー”なので、あまり効かないことが多いです。私は、説明より先に証拠(内訳)を出すようにしています。
照会が来たときの私の対応手順
- 何が不足しているか(送料?品名?価格?)を先に確認
- 不足している項目が1枚で分かる資料を優先して用意
- 追加資料を出す(注文確認・決済明細・インボイス)
- 提出後は追跡ステータスをこまめにチェック
課税通知書を見たら「どこを読む?」
課税通知書は見慣れないと難しく感じますが、私が見るのは「税の土台になってる金額(課税の対象)」と「税率」「税額」です。送料に関する確認をしたいなら、まずは「税の土台が想定より高い/低い」の違和感を探します。違和感があるときは、送料が含まれているか、保険が加算されているか、為替換算のタイミングが違うか、のどれかが多いです。
私が課税通知書で見るポイント(目安)
| 見る場所 | 確認したいこと | ズレたときの次の一手 |
|---|---|---|
| 課税の対象額 | 想定より大きい/小さい | 内訳(送料・割引)を再提出 |
| 税率 | 品目の扱いが想定どおりか | 品名の具体性を上げる |
| 税額 | 負担額の把握 | 支払方法や期限を確認 |
※内容はケースで変わります。疑問があれば税関・郵便事業者の案内に従って確認してください。
国内の感覚だと「ちょっと説明すれば伝わるでしょ」と思いがちなんですが、通関は“書類ゲー”です。文章で長く説明するより、画面1枚で送料が読めるほうが強いです。
もしステータスが輸入取止めっぽい動きになっているなら、状況整理だけでも先にやっておくと安心です。私がまとめた「輸入取止めの原因と対処」も参考になるかもしれません。
税金や通関の扱いは個別事情で変わります。この記事は一般的な整理なので、最終的な判断は公式案内の確認や、必要に応じて通関業者など専門家への相談をおすすめします。
20万円超の輸入申告項目
課税価格が20万円を超えそうなときは、手続きが変わる前提で動いたほうが安全です。私はこのラインを超える可能性がある荷物は、最初から「提出を求められたら即出せるセット(内訳+決済+インボイス)」を作ります。これをやっておくと、照会が来ても返すのが早いですし、結果的に受け取りまでの時間が短くなりやすいです。
20万円ラインで“何が変わる”のか(ざっくり)
ざっくり言うと、20万円以下の国際郵便は税関側が税額を決める流れが多く、20万円超になると受取人側の手続き(申告や必要書類の準備)が重くなる傾向があります。実務の肌感としては、20万円超は「書類の完成度」がより問われます。なので私は、金額が大きいほど、品名の具体性・内訳の分かりやすさ・整合性(ラベルとインボイスの一致)に寄せます。
2025年10月以降の追加申告(実務で効く)
さらに、2025年10月12日以降は、課税価格20万円超の外国来郵便物で、インターネット上の通信販売サイトで購入した物品について、購入した通信販売サイトの名称などの追加申告が必要になる案内が出ています。これ、送料申告と同じくらい「手元に情報がないと詰む」タイプです。該当しそうなら、購入先が分かる画面(サイト名が写っている注文詳細)も一緒に残しておくのが無難です。
20万円超で私が用意する“即出しセット”
- 注文確認(内訳:商品代・送料・割引・合計、購入先が分かる画面)
- 決済明細(合計と通貨が分かる)
- インボイス(商品明細+送料を別行)
- 同梱があるなら総個数・按分メモ
私の判断フロー(目安)
| 状況 | 優先対応 | つまずきポイント |
|---|---|---|
| 20万円未満っぽい | 送料の根拠を整理 | 送料無料の誤解 |
| 20万円超の可能性 | 内訳+購入先情報も保存 | 追加申告の不足 |
| 同時に複数口 | 合算の前提で準備 | 送料・内訳の分断 |
※あくまで目安です。正確な手続きは日本郵便・税関の案内をご確認ください。
20万円超の扱いは条件で変わります。発送・受取の状況により必要書類や手続が異なるため、正確な情報は日本郵便・税関の公式案内をご確認ください。判断に迷う場合は通関業者など専門家に相談するのが安全です。
国際郵便の送料申告と書類の書き方
ここからは実務編です。税関告知書(CN22/CN23)、インボイス、HSコード、EAD送信で「どこに何を書くと事故りにくいか」を、私の運用に寄せて説明します。ポイントは、見栄えよりも「整合性」です。ラベルとインボイスの数字が合っていて、内訳の根拠が出せる。これが最強です。
税関告知書CN22とCN23
国際郵便は、宛先国やサービス種別によって税関告知書(CN22/CN23相当)やラベルの作り方が変わります。いまは国際郵便マイページサービスでラベル作成し、通関電子データ(EAD)も送る前提になっているので、私は手書き運用に戻さないようにしています。ミスの温床だからです。手書きは「書き漏れ」「文字が読めない」「英語が曖昧」になりやすいんですよね。
私がCN22/CN23で意識していること
- 品名は具体的に(”Gift”や”Parts”だけにしない)
- 数量・単価・合計が辻褄が合うようにする
- 送料は「別途資料で分解できる」形にしておく
「品名の具体性」が送料申告にも効く理由
送料の話なのに、品名?と思うかもですが、実務では繋がってます。品名が曖昧だと価格の妥当性が判断しにくくなり、結果として「送料も含めた根拠」を求められやすくなります。例えば、同じ金額でも「used camera lens」と「gift」では、税関側の見え方がまったく違います。だから私は、面倒でも用途が想像できる英語に寄せます。
送料を混ぜるか問題は「整合性」で勝つ
送料を品目価格に混ぜるかどうかは、実務上は国・条件で揺れます。だから私は、ラベル上で無理に“完璧な見え方”を作るより、インボイス(または注文確認)で送料を分解できる状態に寄せています。要は、相手が「なるほど」と理解できる道筋を作ることが最優先です。
EADやラベルの不備は、遅延や返送の原因になります。国際郵便は条件が変わりやすいので、最新の案内を確認しつつ、入力の抜けを減らす運用を作っておくのがおすすめです。
インボイスの送料欄と合計
インボイスは、相手国での輸入通関に必要になることが多いので、私は最初から付ける前提で作っています。特に「送料込み」「送料無料」「クーポンで送料相殺」みたいなケースは、インボイスにShipping/Freightの行があるだけで照会が減る体感があります。なぜかというと、相手が見るのは「合計」だけじゃなくて「何で合計になったのか」だからです。
インボイスで私が固定している書き方
- 商品:品名(英語)/数量/単価/小計
- 送料:Shipping/Freight(別行)
- 割引:Discount(クーポンなど、別行)
- 合計:Total
「数字の一致」が最重要(ここで止まる)
ここで大事なのは、ラベルの申告額とインボイスの合計額が一致すること。数字がズレると「どれが正しいの?」となって止まりやすいです。私は、割引を入れたら合計がズレる事故を何度か見たので、インボイスを作ったら最後に「Total=決済合計」と「ラベル申告額=Total」をチェックします。
為替換算は“根拠を残す”が正義
海外通貨の明細を円換算して書くこともありますが、このときにレートが曖昧だと説明が難しくなります。私は、決済明細に円換算が出ているならそれを使い、なければ「購入日のレートで換算した」など、あとで自分が説明できる形にしておきます。断定的に「このレートが正解」と言い切るより、根拠が追える形のほうが強いです。
送料を商品代に合算して申告するケースについては、私の運用例を別記事で整理しています。より細かい例が欲しいなら、ここも見てみてください。
インボイス作成での“ありがちミス”
| ミス | 起きやすい原因 | 回避策 |
|---|---|---|
| Totalがラベルと不一致 | 割引の反映漏れ | 最後に合計を突合 |
| 送料の行がない | 送料込みと誤認 | 送料欄の有無を明細で確認 |
| 品名が曖昧 | 短縮しすぎ | 用途が分かる英語に |
HSコードとEAD送信の注意
EU圏などでは、HSコードの送信が強く求められることがあります。私は「品名の具体性」とセットで、HSコードを入れられるときは入れる運用にしています。面倒だけど、通関で止まるよりマシです。というか、止まったときのメンタルが一番しんどいんですよね。発送した側としては「やれることはやった状態」にしておくのが安心です。
HSコードは“完璧”より“筋のいい近似”
HSコードは本来かなり深い世界で、厳密に当てに行くほど沼ります。私は通関士ではないので、最終的な分類は専門家や当局の判断に委ねる前提で、まずは「明らかにズレたコード」を避ける運用をしています。日本郵便の例示や、業界で一般的なコードを当たりつつ、品名と用途が矛盾しないコードに寄せます。ここは断定よりも、説明できる整合性が大事かなと思います。
EADは「入力ミス=配送トラブル」になりやすい
EADは不備があると遅延や返送につながるので、入力の抜け(品名・価格・数量・HSコード・原産国)は毎回チェックします。私は出荷作業の最後に、チェックリストを見ながら入力項目を見返すようにしてます。忙しいときほど抜けるので、ルーチン化が一番効きます。
私のEADチェックリスト(最低限)
- 品名が具体的(用途が想像できる)
- 数量・単価・合計が一致
- HSコード(必要そうなら入力)
- 原産国(わかる範囲で)
- インボイスのTotalと一致
EU向けでVAT登録番号の記載場所に迷うこともあります。私がつまずいたポイントと回避策をまとめた記事も置いてあります。
HSコードやEADの要件は宛先国や時期で変わることがあります。最新の公式案内を確認し、判断に迷う場合は専門家に相談してください。
虚偽申告は返送や差押え
これは本当に声を大にして言いたいんですが、虚偽申告はリスクがデカいです。送料0円のつもりが根拠が出せない、品名が曖昧、ギフト扱いで逃げようとする、極端な低申告…こういうのは、遅延・返送・差押えなどにつながる可能性があります。しかも一度トラブルになると、次回以降の発送でも「書類の完成度」を見られやすくなる体感があります。だから私は、短期の得より、長期の安定を取りにいきます。
私が絶対にやらないこと
- 送料が不明なのに0円で押し切る
- 品名をGiftだけで通す
- 実態より大幅に安い価格で申告する
「ギフト」表記が万能ではない
海外向けだと、つい「Giftって書いとけば…」って誘惑が出るかもですが、ギフトでも課税対象になり得ますし、そもそも品名が曖昧だと確認が入ります。私の考えはシンプルで、ギフトでも品名と価格は普通に書くです。相手国側も含めて、曖昧さが一番の敵です。
低申告が招く“見えないコスト”
低申告って、その瞬間は税金が安く見えるかもしれません。でも、通関で止まる時間、問い合わせ対応、顧客対応、返送のリスク、再発送のコスト…全部が乗ってきます。Amazon出品だと、遅延や未着が評価にも影響するので、結局は損になりやすいです。私は、「税金を節約する」より「通関を安定させる」ほうが、長期で見ると利益に繋がると思ってます。
ビジネスとして発送しているなら、特に「後から説明できる」状態が大事です。私は、発送のたびに証明が残らない運用をしていた時期があって、そのときが一番しんどかったです。いまは、注文内訳・決済・インボイスをセットで残すだけで、トラブル時の対応コストがかなり下がりました。
私の結論
虚偽申告をしないのは「正しさ」のためだけじゃなくて、発送ビジネスの安定のためです。あなたも長く続けたいなら、ここは固めたほうがラクですよ。
国際郵便の送料申告で迷わない
最後にまとめです。国際郵便の送料申告で迷う原因はだいたい3つで、送料が明細で読めない、送料無料と送料込みが混線、書類(CN22/CN23・インボイス・EAD)の数字がズレる、このどれかです。逆に言うと、この3つを潰せば、通関で止まる確率はかなり下がります。
私がやってる“迷わない仕組み化”
私がやってるのは、難しいことじゃなくて、作業を型にするだけです。たとえば、発送ごとに「注文確認PDFを保存」「決済明細を保存」「インボイスを同じテンプレで作成」「ラベルとTotalを突合」みたいに、毎回同じ流れにします。慣れると、むしろ時間短縮になります。
私の結論:送料は「書けるか」より「証明できるか」です。通関で止まらないために、送料を分解できる資料(注文確認・決済明細・インボイス)を最初から整えておくのが一番ラクです。
最後に:安全運用のための一言
ただし、制度や運用は国・時期で変わります。この記事は、私の実務目線で「止まりにくい型」をまとめたものですが、最終的な判断は税関・日本郵便などの公式サイトで最新情報を確認し、判断に迷う場合は通関業者など専門家にご相談ください。あなたの発送がスムーズに通るように、この記事が少しでも役に立てばうれしいです。
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