せどりはオワコン!?amazon中古転売で利益を出す方法

amazonで転売してると「副業でせどりをしたいのでやり方を教えて欲しい」と言われたりするんですよね。数年前なら勧めてたかもしれませんが、今はもう他の副業をした方がいいですよ~と伝えています。

副業でせどりを始める人は新品をイメージすることが多いと思いますが、僕は中古の転売なのでそもそも教えられないってのもあります。ただ15年くらい新品せどりの移り変わりをそばで見ているので多少は知識はあると思います。傍から見ていても年々厳しくなっているなあと感じます。

最初はブログとか費用の掛からないものをした方がいいと思うんですけどどうしても文章を書くのが苦手という人もいるかと思います。最近は新品転売の代わりに卸仕入れ中国OEMといった手法もありますが初期投資が必要なので副業で参入するのは中々ハードルが高そうです。

どうしてもという人にあえて勧めるとしたら中古転売です。amazonの集客力は凄まじいので手間さえ惜しまなければ(これが大変なんですけど)今から参入しても利益は出せると思います。今回はamazon中古転売で利益を出す方法について解説していきたいと思います。

新品せどりをおススメしない理由

まず中古転売を紹介する前に新品せどりが厳しい理由を改めて解説したいと思います。どこかで読んだことや聞きかじりではなくamazonのプラットフォームを日々利用している中で感じていることです。

僕がせどりを始めたのは2007年ですがその時からオワコン言われてました(当時はオワコンって言葉はなかったですが。飽和ですかね)。日本でamazonマーケットプレイスが始まったのが2002年の終わりですが、黎明期はブックオフで100円の古本を買って販売するという単純な手法が長く続きました。

自分が参入した時はその手法が飽和し始めた時でした。個人がメインだった所に大量出品する業者が参入してきたのです。その後も新しい手法が出てきては稼げなくなるというのを繰り返しその都度オワコンと言われ続けてきました。これが10年くらい続きましたかね。

ただここ数年のオワコン化の流れは今までとは次元が違うと感じています(ある事件が切っ掛けなんですが話がそれるのでここでは割愛)。理由はいくつもありますがパッと思いつくのは大体こういうものです。

  1. 新品転売の規制
  2. 利益と関係ない事務作業の増加
  3. 新規参入冷遇・古参優遇
  4. プラットフォームとして不安定

詳しく書くと別記事になってしまうのでしませんが決定的なのは1番目です。儲かる儲からない以前に出品できない。全部の商品カテゴリという訳ではないですがこの先どう転ぶかわからないです。せどりはオワコンじゃない!って記事をよく見るんですけど規制が始まる前に書かれたのが多いんですよね。

さらに一方的に販売停止になることも増えてきました。新品だけじゃなく中古でも値段が高いという理由で販売停止になったりします。こういうメールが来るようになりました。

値段は5749円です。これで高いと。

資金がないうちにやられると結構ダメージが大きいと思います。値段が高いっていうのは百歩譲ってわかるんですけどこんなのは規約を変更すれば停止する理由はいくらでも作れます。amzonはいきなり販売停止になるプラットフォームですと宣言しているようなものです。

amazonで買ってamazonで売る!?

新品転売の締め出しは偽造品・模造品対策が切っ掛けなんですが、中古だとまだそれほど厳しくありません。※ただ今後はわかりません。

新品にせよ中古にせよ転売で困るのは仕入れです。特に地方だと仕入れる場所も限られますし車も必須なので最初の内はガソリン代も痛いです。僕も田舎に住んでいるのでよくわかります。

小売店とネットの価格差を見つけるのが今までのやり方でしたが、価格差はなくなりつつあります。そこで出てくるのが買い占めて価格を吊り上げるというやり方ですがこれが非難の的になっています。そもそも価値提供に繋がらないので長く続けられるやり方ではないです。

一方で中古だと買い占めしなくても価格差が作れます。新品と違って商品の状態に差があるからです。

例えばこちらの商品

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最安値が6480円で10個出品があります。

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値段が安い順から4番目までの出品ですがこれが10個続きます。同じ商品なのに値段や商品状態はまちまちです。消費者は色々な要素を比較検討して購入します。

2番目に表示されてる出品です。

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状態はでよくないんですけどコンディションで付属品の有無やケースの傷みを詳しく説明しています。

一方でこちらの4番目の出品者です。状態は非常に良いなんですが個別の状態は書いてません。個人でなく会社だと大量に出品するので一つ一つ見てられません。なのでテンプレ文になりがちです。

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これはコンディション説明で差をつけてる例ですが、こういう感じで中古は単純な価格競争になりにくいという特徴があります。

最安値でなくても本当に売れるの?ごもっともです。こちらをご覧下さい。

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ジャイアント馬場 王道伝説というプロレスの実況録音のCDです。1439円の商品です。

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5039円で売れてました。なんで最安値でなくても売れるんでしょうか。

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これはアメリカからの注文なんですが、海外発送可能にしたことで売れたんですね。海外発送は問い合わせが英語で来るしトラブルがあった時に面倒なので避ける人が多いです。そこを対応することで付加価値が生まれるというわけです。海外でプロレスのCDが売れると想定してないというのもあるでしょう。

最安値でなくても売ることができるというのは仕入れも楽になります

そもそも副業で転売をおススメしないのはせっかくの休みを潰してリサイクルショップで仕入れるのが大変だからです。かといってネットで仕入れようとしてもツールを使ってみんな同じようなネットショップを巡回するんで中々仕入れられません。みんなが一斉に使うのでツールが動かなくなりがちというのもあります。

自分で付加価値を付けられればこうした競争から解放されます。amazonで仕入れてamazonで売るということが出来るからです。在宅でamazonから無限に仕入れられます。返品可能な出品者から買えば手入れできないほど状態が悪い場合は返品もできます。

中古で売れる分野とは?

ただ当たり前ですがすべての商品が中古で売れるわけではありません。取り組む分野を見極める必要があります。直観的に開封済みの食料品とか日用品は買わないですよね?代表的なのは以下のようなものがあります。娯楽系とか贅沢品が多いですかね。

  • 古本
  • 家電
  • ゲーム機
  • ブランド品
  • ゴルフクラブ
  • DVD・Blue-ray
  • 古着
  • カメラ
  • 釣り具
  • etc…

こうした商品に付加価値を付けて売っていくことになります。※CDもかつては定番で自分もやってますが今はamazonでは新規出品者は販売できないので除外してます。

この中であまり知られてないけど定番なのは家電・カメラです。例えばこちらのプリンター。

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新品が27800円で中古が7980円。

果たして中古でも売れるの?在庫が積みあがってるだけじゃないの?とお思いでしょう。

keepaというツールで中古の出品数の推移をみると…

在庫が変動してるのでちゃんと売れていることが分かります。

こちらはカメラ

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新品が62400円で中古が24300円です。

こちらもkeepaで在庫の推移を見て見ると

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在庫が変動してるので売れてるのがわかります。

家電とカメラの中古転売はよく情報発信されているので調べればすぐに出てくると思います。機械いじりが好きな方には向いているかもしれません。

価格以外のメリットを付ける方法

さて問題はどう付加価値を付けて行くかです。ここで知恵を絞ります。

安さというのも一つのメリットなので、高い分だけメリットがないと買う意味がありません。さきほど挙げたのは配送に付加価値を付けた例ですが、一般的なのはコンディションを良くして非常に良いで売る方法です。

例えばCDの場合だとコンディションを良くする方法をこちらでも紹介しました。業務用の研磨機でCDの傷を消したりケースを交換したりします。

付加価値を付けるには他にも商品説明を丁寧にするのが有効です。実物写真を掲載すると効果的です。でも面倒臭いんですよね~。だから効果的なんですが。

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写真一杯です。

配送に付加価値をつけるのも一つの手です。この場合はいちいち商品ごとの説明でなく一括でアピールしたいところです。そんな時は店名を使いましょう。amazonは自由に店名を変えられるのでこれを利用します。

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配送だけでなく返品対応などアフターフォローに力を入れてることをアピールする際にも利用できます。

付加価値を付けるには好きな分野だと有利だと思います。好きだからこそ色々アイデアが出てくるはずだからです。普段自分が中古で買っていて選ぶ時のポイントや不満に思うことがあったら自分が売る側になったときに付加価値を付けるヒントになります。

自分は音楽や映画が好きなのでCDとDVDを選びました。長く続けてこれたのも好きな分野を選んだからだと思います。

中古転売の4つのデメリット

さてそんな中古販売ですが当然デメリットもあります。日々感じていることでもあります。

  • 手間がかかる

一番大きいのはこれです。新品と比べてとにかく手間がかかるので好きな分野でないと中々しんどいと思います。お金が稼げるようになれば割り切って作業できるようになるかもしれませんが、最初のうちは乗り切るのが大変だと思います。

好きな事でないとどんな商品が売れるのか見当がつきませんしリサーチする気にもなれません。例えば中古カメラが売れるとしてじゃあ自分から調べたいと思えるか…。それは人それぞれだと思います(お金のためと割り切って根性で乗り切れる人もいるでしょうが)。好きな分野でないとどう付加価値を付ければいいのか知恵も出せませんし特に興味もないものを手直しするのも苦痛だと思います。

逆に言うと手直しは手間がかかって多くの人が敬遠するので好きなことがあれば武器になります。例えばゴルフ好きでゴルフ用品をいじってるだけで楽しいとか強いですよね。最悪売れなくても自分で使えばいいという発想にもなります。

新品の場合はあまり手間はかからないのでそれほど好き嫌いは関係ありません(好きな方が有利ではあると思いますが)。ここは大きなメリットですね。

  • 作業場所が必要

せどり系の情報発信であまり言う人がいませんが部屋がゴミだらけになるという問題があります。多分実際に作業しないで頭でシミュレーションしてるからだと思います。そういうのはせどりで稼いでるんじゃなくてせどりの情報発信で稼いでる可能性があるのでご注意下さい。

開封して検品したり手直しするので新品よりゴミが出ます。リビングの一角とかじゃなく専用の作業部屋を確保しないと同居家族にブチ切れられるかもしれません。僕は地方の一軒家でやってますが都会のマンションとかだとかなりストレスになるでしょう。

  • 利益が出るまで時間がかかる

いくら付加価値を付けると言っても最安値が売れやすいのは変わりないです。もともと中古商品は売れるまで時間がかかるのでキャッシュフローが悪いです。そのため新品のように一気に売り上げを立てて次の仕入れの資金に回すということができません。

  • FBAと相性が悪い

売れるまで時間がかかるので保管手数料がかかるFBAとは相性が悪いです。FBA納品だと売れた後から手直しできないのもマイナスです。売れた後ならともかく売れるかわからないものを手直しするというのも中々きついです。一見すると些細なことですが日々作業を行うとなるとこういうのが意外と効いてきます。

以上amazon中古転売について解説してきました。改めてこうして見ると好きな分野があってその道具をいじってるだけで幸せという人には中々いい仕事かもしれないと思いました。リアル店舗でも車が好きだから中古車屋になる人とかいますしね。

ただamazonだけに依存するのは危険なので他の販路を確保した上でチャレンジしていただけたらと思います。以上参考になりましたら幸いです。

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