amazon中国輸入がオワコンって聞くと、「中国輸入やめとけ」「中国輸入売れない」「中国輸入稼げない」みたいな話が一気に頭をよぎりますよね。私もAmazonマーケットプレイスで国内販売と日本から海外発送をやっているので、売れ筋の空気や規約の怖さ、地味に積み上がるコスト感は日々リアルに感じています。
さらに最近は、FBAオワコンやAmazon物販オワコン、Amazon副業オワコンみたいな不安も増えがちです。そこにOEMやODMの話、1688仕入れやアリババ代行、検品代行、国際送料高い・納期遅いの実務まで絡むと、もう「結局やるべき?撤退?」って迷いやすいと思います。
この記事では、Temu影響やSHEIN影響、Amazon Haulとは何かといった外部環境も含めて、アカウント停止・真贋調査・知的財産権侵害・商標権の地雷、PSE必要や技適などの規制、関税やインボイス制度の考え方まで、あなたが判断できる形に整理します。
- amazon中国輸入がオワコンと言われる理由の分解
- 売れない・稼げないの典型パターンと回避
- FBA手数料と低価格施策での立ち回り
- 勝ち筋の条件と撤退判断の基準
amazon中国輸入はオワコンか
結論から言うと、誰でも同じ商品を拾って同じ売り方をする中国輸入はオワコン化しやすいです。ただ、設計・品質・法令順守・運用まで事業として組める人は、まだ勝負できます。この章では「なぜ厳しくなったのか」を、納得できる形でほどいていきます。
中国輸入やめとけの真相
中国輸入やめとけって言われる背景は、感情論というより「詰みやすい構造」があるからです。私が周りの相談で多いのは、薄利なのに変動費が多すぎるパターン。仕入れ値だけ見て「いけそう」と判断して、後から国際送料・関税・FBA手数料・返品・広告費が乗って、最終的に残らない…これ、かなり多いです。
あと地味に効くのが、同質化による値下げ圧です。中国輸入は参入がラクな分、似た商品が増えやすい。買う側から見ると「どれでも同じ」に見えた瞬間、価格勝負になりやすいんですよね。ここで差別化できないと、やめとけと言われる側に寄っていきます。
やめとけが増える3つの構造
私が現場で感じる「やめとけ」が増える理由は、だいたい3つにまとまります。1つ目は、価格競争が起きたときの耐久力が弱いこと。中国輸入は参入が簡単なので、うまくいってる商品ほど後追いが増えます。後追いが増えると値下げが起きる。値下げが起きると広告も強くなる。結果、薄利モデルほど詰みます。
2つ目は、リードタイムが長いのに意思決定が遅いこと。売れ行きが鈍ったのに発注を止めない、あるいは追加発注の判断が遅れて欠品する。欠品するとランキングや広告効率が落ちて、再開しても戻りが悪い。ここ、気になりますよね。けど「止める」「攻める」の判断が曖昧だと、損失が膨らみます。
3つ目は、規約・知財・品質のどれかで一発アウトになりやすいこと。利益が薄い商材ほど、検品をサボったり、画像や文章を流用したり、書類整備を後回しにしがちです。でもAmazonは顧客体験優先なので、アカウント側に負担が寄ると回復が大変です。
やめとけが刺さる典型
- 原価だけで利益計算している
- 検品や取説を軽く見ている
- 在庫を積みすぎて資金が止まる
- 知財チェックをしていない
私が最低限やる撤退ラインの決め方
「やめとけ=即撤退」って話ではなくて、私は撤退ラインを先に決めてから動きます。たとえば、広告費が増えてもCVRが戻らない、レビューが悪化して改善余地が薄い、返品率が上がって原因が製造側にある、など。こういう状態で在庫を積むと、後から取り返せません。
逆に言うと、撤退ラインさえ明確なら、中国輸入は「伸びるときに伸ばして、ダメなら撤退」がやりやすいビジネスでもあります。やめとけと言われがちな人は、ここが曖昧なまま進んでしまうことが多いかなと思います。
中国輸入売れない原因
中国輸入売れない原因って、商品自体が悪いというより「市場の見方」がズレてることが多いです。たとえばランキングだけ見て参入する。ランキング上位は強者が広告もレビューも固めているので、新規が同条件で突っ込むと、売れないのは自然です。
私がいつも見るのは、レビューの低評価理由です。ここに「改善の余地」があるなら勝負できます。逆に低評価が少なく完成度が高い商品に、見た目だけ似た商品を当てても、価格以外の武器がなくなっていきます。
もう一つは、ページ作りと広告運用。中国輸入は「仕入れたら終わり」じゃなくて、売り場(商品ページ)を整えて回す必要があります。ここを避けると、売れない状態が長引いて在庫が重くなります。
売れないの正体は「入口」「中身」「出口」のどこか
私の中では、売れない原因は3つに分けて考えます。入口=露出(検索で出ない、広告が弱い、クリックされない)、中身=商品ページ(画像・説明・訴求が弱い、比較で負ける)、出口=体験(品質・梱包・説明不足で低評価)。ここ、分解すると打ち手が見えますよ。
入口で詰まっているなら、そもそも需要が弱い、またはキーワードの取り方がズレてる可能性があります。中身で詰まっているなら、競合と並んだときに「買う理由」が弱い。出口で詰まっているなら、レビューが崩れて継続的に売れなくなっていきます。
私が参入前に見るチェック項目
ランキングだけでなく、私は「広告の厚み」と「レビューの質」を見ます。広告の厚みっていうのは、検索結果で同じ顔ぶれがずっと並ぶか、スポンサープロダクトが強く支配しているか、みたいなやつです。ここが強い市場は、後から入っても広告費が膨らみやすいです。
そしてレビューの質。星の数だけじゃなく、低評価の内容を読みます。改善できる不満が多いならチャンスだし、改善しにくい不満(耐久性・素材の根本)が多いなら撤退寄りです。
売れないを抜ける最短ルート
- レビューの不満点を1つだけ潰す設計にする
- 商品ページの「買う理由」を3つに絞って明確化
- 在庫を積む前に小ロットで品質と評価を確認
中国輸入稼げない損益
中国輸入稼げないっていう人の多くは、損益の組み立てが「売上−仕入れ」だけで止まっています。現実は、そこから差し引くものが多いです。とくにFBAを使うなら、手数料と保管費が乗るし、広告を回せば広告費も乗ります。さらに返品が重なると、一気に利益が崩れます。
ここは断定しませんが、粗利が薄い商品ほど事故に弱いのは確実です。私の感覚だと、低価格帯で「ちょい利益」を積むモデルは、値下げ・広告・返品のどれかで簡単に赤字に転びます。
損益が崩れるのは「見えてないコスト」が原因
中国輸入の損益でやられがちなのは、見えてないコストが積み上がることです。国際送料高い時期に当たる、納期遅いせいで欠品して広告が崩れる、初期不良が出て返品が増える、ページ改善のために撮影や外注が必要になる、など。これって、仕入れ前には「起きない前提」で見積もりしがちなんですよね。
私はこれを「事故込みの損益」にして考えます。事故がゼロなら儲かる、じゃなくて、事故が起きても生き残る粗利にする。ここを基準にすると、そもそも参入する商品がかなり絞られます。
損益の最低セット(目安)
仕入れ値+国際送料+関税(品目で変動)+FBA関連費+広告費+返品/破棄コスト
関税は「一律○%」ではなく、品目分類(HSコード等)で変わります。税率の確認は一次情報を見た方が早いので、私は税関の実行関税率表を参照します(出典:税関『輸入統計品目表(実行関税率表)』)。
ざっくり損益を崩さないための表
| 項目 | 見落としやすい点 | 私の対策 |
|---|---|---|
| 国際送料 | 時期で変動しやすい | 2パターンで試算しておく |
| 関税・消費税 | 品目で税率が変わる | 品目分類を先に固める |
| FBA関連費 | 保管費がジワる | 回転前提で在庫を制限 |
| 広告費 | 競合増で上振れしやすい | 粗利の範囲を決めて走る |
| 返品/破棄 | 初期不良で急増する | 検品と仕様詰めに寄せる |
※税金や関税の扱いはケースで変わるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。判断が絡む場合は税理士など専門家にご相談ください。
越境の話になりますが、輸入や通関の考え方は国ごとに変わります。私のブログ内だと、国際取引の申告まわりは別記事で具体例を書いているので、気になる人は国際郵便の送料と申告のチェックポイントも合わせてどうぞ。
FBA手数料と保管費
FBAは便利ですが、便利さの代償としてコストが読みにくいのが落とし穴です。配送代行手数料、保管手数料、長期在庫の追加手数料、返送/破棄など、利益を削る要素が複数あります。薄利の商品ほど、ちょっとした想定ズレで利益が消えます。
私の運用感だと、在庫回転が悪い=保管費が積み上がる、が一番痛いです。中国輸入はリードタイムが長くなりがちで、発注判断が遅れると欠品、早すぎると過剰在庫。ここを雑にやると、利益より先に資金繰りが壊れます。
FBAで利益が消える「ジワジワ型」の怖さ
FBAの怖さは、ドカンと赤字になるというより「毎月ちょっとずつ削られて、気づいたら詰む」ことです。たとえば、売れてる気がするのに残高が増えない。広告を回しているのに粗利が残らない。こういうとき、原因が複合的になっていることが多いです。
私が最初に確認するのは、在庫の滞留と返品の発生です。在庫が動かないと保管費が積み上がるし、返品が増えると返送・破棄・再販不可が混ざって、見た目以上に利益を削ります。特に低価格帯は、返品1件で利益が吹き飛ぶこともあります。
在庫の持ち方でFBAは天国にも地獄にもなる
中国輸入は納期が読みにくいので、「欠品が怖いから多めに入れる」になりがちです。気持ちは分かるんですが、ここで過剰在庫になると、保管費+値下げ+長期在庫のリスクが一気に上がります。私がやるのは、最初から在庫を小さめに置いて、売れ行きを見て追加発注のスピードで勝つやり方です。
もちろん、商材によってはまとめて入れた方がいいこともあります。ただ、その場合でも撤退ラインは決めます。撤退ラインがない在庫は、キャッシュを止める罠になりやすいです。
私が意識している「FBAで死なない」考え方
- 薄利前提で回さない(値下げ・広告・返品を織り込む)
- 在庫は「追加発注のスピード」込みで設計する
- 長期在庫になる前提の撤退ルールを決める
FBA運用でよくある落とし穴
- 売れているのに在庫が減らず、保管費が積み上がる
- 広告を上げてもCVRが落ちて、粗利が消える
- 返品理由を放置してレビューが崩れ、さらに売れなくなる
小型軽量終了と低価格
2024年以降、低価格帯は環境が大きく動いています。小型軽量の終了や、価格帯ごとの手数料調整で、低価格は「さらに競争が集まりやすい土俵」になりました。加えて、Amazon Haulみたいに、プラットフォーム側も低価格需要を取りにいっています。
だからこそ、私は低価格一本槍をおすすめしません。安く仕入れて安く売るだけだと、差別化できないまま価格で削られます。やるなら、低価格でも「理由のある高評価」を作れる設計(付属品・使い方の提案・初期不良の潰し込み)までセットで考えたいところです。
制度や手数料は更新されるので、正確な情報は必ず公式(Amazonセラーセントラル等)をご確認ください。
低価格が厳しいのは「安いから」じゃなく「比較が簡単だから」
低価格が厳しくなるのって、単に安いからじゃなくて、買う側が比較しやすいからなんですよ。1,000円以下って、細かい差より「同じなら安い方」になりやすい。すると差別化が効きにくくなって、値下げで殴り合いになります。そこに広告が乗ると、薄利はさらに削られます。
しかも低価格は、FBAの固定費や返品の影響が相対的に大きいです。利益が100円〜数百円の世界だと、返品1件や広告のブレで一気に赤字寄りになります。ここ、気になりますよね。だから私は、低価格をやるなら「低価格でも成立する運用」を最初から作るべきだと思っています。
低価格でも成立させるなら「売り方」を変える
低価格を完全に捨てる必要はないです。ただ、やるなら売り方を変えます。たとえば、セット化で単価を上げる、用途特化で比較軸をずらす、保証や取説で安心感を足す、など。これで「安いだけ」の競争から抜けやすくなります。
低価格帯で私がやるならこの3つ
- セット化・まとめ買いで単価を上げる
- 用途特化で比較の土俵をずらす
- 初期不良を潰してレビューを守る
真贋調査と商標権リスク
ここ、いちばん怖いところですよね。真贋調査は、売上が出てから来ることもあります。つまり、いちど波に乗った後に「書類出して」と言われて止まるのが最悪です。中国仕入れで取引証跡が弱いと、ここで詰みやすいです。
それと商標権。ロゴ・意匠・キャラ・画像・説明文の流用は、気づかないうちに地雷を踏みます。私自身、規約絡みで手続きに追われた経験があるので、アカウントの問題は「起きてから」より「起きる前」が圧倒的に安いです。もしアカウント停止や改善計画の提出に不安があるなら、私の体験ベースでまとめたパフォーマンス改善計画の補足書類の話も参考になると思います。
真贋調査で止まる人の共通点
真贋調査で止まりやすい人の共通点は、「仕入れを証明する材料が弱い」ことです。中国仕入れだと、注文履歴やメッセージはあるけど、請求書の形式が整ってない、会社情報が曖昧、購入者名義がズレてる、などが起きやすいです。こういうズレが積み重なると、提出のときに慌てます。
だから私は、最初から“提出できる形”で取引を残すのを強くおすすめします。これって面倒なんですが、一回整えると運用が楽になります。逆に、売れてから整えるのは遅いことが多いです。
商標権は「わざとじゃなくても」刺さる
商標権や知的財産権侵害って、わざとじゃなくても刺さることがあります。たとえば、商品名のキーワードに商標が混ざっていた、画像の素材を外注が持ってきた、説明文がどこかと似ていた、など。悪意がなくても、申し立てが来ると対応コストが重いです。
特に中国輸入は、工場側が既存デザインをベースにしていたり、似た意匠が混ざっていたりすることがあります。だから私は、ロゴ・キャラ・既存ブランドに寄ってそうなデザインは避ける、画像と文章は必ず自前で作る、を徹底します。
知財・真贋で事故らない最低ライン
- 画像・説明文を流用しない
- 仕入れ先情報と請求書を整理して保管する
- 権利が絡みそうなデザインは避ける
規制(PSE必要・技適)は「知らなかった」が通りにくい
カテゴリによってはPSE必要、技適などの規制が絡みます。ここは自己判断が危険なので、必ず公式情報を確認し、必要なら専門家にも相談してください。私は「売れるからやる」ではなく、「やっていい形にできるか」で参入判断をします。時間はかかるけど、その方が長期で安全です。
amazon中国輸入オワコンでも勝つ
厳しくなったのは事実ですが、勝ち筋が消えたわけではないです。私の感覚だと、転売ノリの中国輸入が厳しくなって、ブランド設計・品質・運用を含めた事業が生き残る方向に寄っています。この章では「どう勝つか」を具体化します。
OEMとODMの差別化
OEMとODMの差別化って、言葉だけ先行しがちなんですが、要は「同じ商品を売ってない状態を作れるか」です。ロゴを入れるだけの簡易OEMだと、すぐ真似されて値崩れします。差別化するなら、サイズ・素材・セット内容・保証・取説・梱包・検品基準まで、買う側の体験を変える必要があります。
私が意識しているのは、レビューの不満点を潰すこと。たとえば「壊れやすい」「説明がわかりにくい」「付属品が足りない」みたいな不満は、改善できれば強い武器になります。ここをやらずにOEM/ODMに行くと、結局価格競争に戻ります。
OEMは「仕様の差分」を作れないと弱い
簡易OEMって、ラベルを貼って終わりになりがちなんですよね。でも買う側からすると、ラベルが変わっても体験が変わらないなら「同じ商品」です。なので私は、仕様差分(サイズ、素材、厚み、セット、使い方)を作ります。小さい差でも、レビューの不満点に刺さる差なら強いです。
たとえば、壊れやすいなら補強、使いにくいなら形状変更、説明がわかりにくいなら取説と図解を強化。こういう改善は、売り方の差別化にもつながります。ページに書ける「理由」が増えるからです。
ODMは「設計」と「責任」の範囲を決めるのが先
ODM寄りにするなら、設計の自由度が増える分、責任も増えます。仕様変更が多いほど、不良率の原因も増えやすい。だから私は、いきなり大きく変えず、まずは改善点を1つに絞って試します。サンプル→小ロット→レビュー→改善、の流れで回すと、事故が減ります。
差別化が「効く」順番(私のおすすめ)
- 不満点の改善(壊れにくい/使いやすい)
- 付属品・セット・用途特化
- 説明(取説・ページ)と保証設計
1688仕入れと代行
1688仕入れは価格面の魅力がありますが、言語・交渉・支払い・国内配送の手配など、つまずきポイントが多いです。そこでアリババ代行を使う人も多いと思います。代行は便利ですが、丸投げすると「検品の基準」「不良の扱い」「返品交渉」「納期遅いときの責任分界」が曖昧になりやすいです。
私なら、代行を使うとしても、最初に決めるのは不良率の許容と納期遅延時の対応ですね。ここを決めずに始めると、後から揉めます。国際送料高い時期もあるので、送料のブレが損益に直撃します。
代行を使うなら「任せる範囲」を文章で決める
代行を使うときに一番大事なのは、任せる範囲を曖昧にしないことです。交渉だけなのか、検品までなのか、再梱包やラベル貼りまでなのか。ここが曖昧だと、届いた後に「思ってたのと違う」が起きます。特に中国輸入は、ちょっとしたズレで返品や低評価に直結するので、先に決めた方が結果的に安いです。
私が代行に必ず確認すること
| 確認項目 | 聞く理由 | 曖昧だと起きること |
|---|---|---|
| 検品の基準 | 不良を弾けるか | 返品・低評価が増える |
| 不良の扱い | 返金・交換の可否 | 損失が確定しやすい |
| 納期遅い時の連絡 | 欠品を防ぐ | 在庫切れで売上が落ちる |
| 送料の見積もり条件 | 損益が変わる | 想定より利益が残らない |
1688仕入れは慣れると強い武器になります。ただ、最初から大きく張ると痛い目に遭いやすいので、まずは小ロットで「ズレがどこで起きるか」を見た方が安全かなと思います。
検品代行と不良率対策
検品代行は、コストというより保険です。初期不良がレビューに乗ると、回収が本当に大変になります。私が海外発送で痛感しているのは、返品・返送の対応コストが読みにくいこと。FBAでも自己発送でも、初期不良を減らすのがいちばん効きます。
不良率対策は、検品だけじゃなく「仕様の詰め」と「梱包」もセットです。落下・圧迫・水濡れなど、輸送中のストレスは想像以上。検品代行に頼むなら、チェック項目を文章で渡して、できれば写真で基準を合わせた方が失敗が減ります。
不良率が上がると、レビューだけじゃなく運用全体が崩れる
不良率が上がると、レビューが落ちるだけじゃないです。問い合わせが増えて時間が溶ける、返品で在庫がブレる、広告効率が落ちてCPCが上がる、値下げで耐えようとしてさらに利益が消える、みたいに連鎖します。ここ、気になりますよね。だから私は、不良率対策は「攻め」じゃなくて「守りの最優先」だと思っています。
検品代行に渡すチェック項目は「読めば同じ判断になる」形が理想
検品の指示が「ちゃんと見てください」だと、現場は動けません。理想は、誰が見ても同じ判断になる基準です。例えば、傷の許容範囲は何ミリか、印字ズレは何ミリまでOKか、動作確認は何秒何回やるか、梱包の封入物は何か。ここまで落とすと、不良の取りこぼしが減ります。
検品でよく見る項目(例)
| 分類 | チェック例 | 狙い |
|---|---|---|
| 外観 | 傷・汚れ・印字ズレ | 低評価の予防 |
| 機能 | 動作確認・初期設定 | 返品率の低下 |
| 梱包 | 緩衝材・封入物 | 輸送事故の低減 |
※チェック項目は商材で変わります。まずは最小ロットで「事故の形」を把握するのが安全かなと思います。
不良率が上がりやすいサイン
- レビューに同じ不満が繰り返し出る
- 問い合わせの内容が「使い方」「不具合」に偏る
- 返品理由が「不良品」「機能しない」に寄る
TemuとSHEINとHaul
Temu影響やSHEIN影響は、特に低価格帯の「買い方」を変えています。そこにAmazon Haulが入ってきて、低価格の選択肢は増えました。つまり、低価格の“安さだけ”では勝ちにくい方向です。
じゃあどうするか。私は「価格以外の理由」を作るのが正攻法だと思っています。安心感(品質・保証)、すぐ届く(在庫設計)、説明がわかりやすい(取説・ページ)、用途に刺さる(特化)。このへんを積み上げると、安売りに巻き込まれにくいです。
外部プラットフォームの影響は「価格」より「期待値」を変える
TemuやSHEINの影響って、単に安い商品が増えるだけじゃなくて、買う側の期待値が変わるのが大きいです。たとえば「この価格なら雑でもいい」「とにかく安ければOK」みたいな層が一定数出てきます。逆に言えば、Amazonは「ちゃんとしてて早く届く」期待値も残っているので、そこに寄せると勝ちやすいです。
Amazon Haulも同じで、低価格需要を取りにいく動きがあるなら、低価格だけで勝とうとする人は増えます。だから私は、低価格一本に寄せず、中価格帯で“理由のある価格”を作るのが現実的だと思います。
私がズラすのは「比較の軸」
価格競争から抜けるには、比較の軸をずらすのが一番効きます。例えば、用途を絞る(誰向けかを明確にする)、セットにする(比較対象を減らす)、保証と取説を厚くする(安心で選ばれる)。このへんは、ページでも説明しやすいですし、レビューにも反映されやすいです。
外部環境が厳しいときほど効く打ち手
- 用途特化で刺さる層を作る
- セット化で比較されにくくする
- 品質と説明で低評価を減らす
amazon中国輸入オワコン稼げる条件
amazon中国輸入オワコンかどうかは、モデル次第です。私の結論はこうです。同質化×薄利×在庫過多×書類弱いの組み合わせはほぼ負けます。逆に、差別化・粗利・在庫設計・書類整備が揃えば、まだ成立します。
稼げる条件は「やり方」じゃなく「耐久性」
稼げる条件って、テクニックより耐久性です。価格が下がっても耐えられる粗利、広告が上振れても死なない設計、返品が出ても評価が崩れない品質、真贋調査が来ても提出できる書類。これが揃うと、外部環境が変わっても戦えます。
逆に、儲かる前提が「事故が起きないこと」になっていると、どこかで詰みます。中国輸入はリードタイムもあるし、品質のばらつきも起きやすい。だから私は、最初から事故込みで組み立てます。
撤退判断は「感情」より「ルール」で決める
撤退って、感情でやると遅れがちです。だから私は、ルールにしています。たとえば、一定期間でレビュー改善が見えない、返品理由の根が製造にある、広告を入れてもCVRが戻らない、在庫の回転が一定以下になる、など。こういう状態なら撤退。逆に、改善余地が見えるなら小ロットで改善を回す。これで、大怪我が減ります。
稼げる条件(私の現実ライン)
- 低価格勝負を避け、粗利を確保している
- レビューの不満点を潰す改善ができている
- 真贋調査に耐える取引証跡が揃っている
- 在庫の攻め方に撤退ルールがある
逆に、私はここが揃ってないなら見送ります
- 差別化が「ロゴだけ」になっている
- 検品や梱包をコスト扱いしている
- 書類整備が後回しになっている
- 在庫を積む理由が「不安」になっている
最後に大事な注意です。制度・手数料・規制(PSE必要や技適など)・税務(関税、インボイス制度の実務)は更新されます。正確な情報は公式サイトをご確認ください。判断に迷うところは、最終的に税理士や行政書士など専門家にご相談ください。
越境の税や通関の「現場で困るポイント」は別記事でも触れているので、海外絡みで不安があるならアメリカのデミニミス撤廃の影響と越境EC対策も役に立つと思います。



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